うさくまの元になったクマは目が小さくて、目と目が離れていて、少し上についていて、頭でっかちで体が細くって、そんなクマです。理由は忘れてしまったんですが、ヘデェイクベア(Headache Bear)頭痛という名前にしたんです。90年代の中頃から後半でしたでしょうか、 当時は精力的にテディベアを集めていて、ベアリーゼアーっていうブランドのうさぎの帽子を被ったクマが欲しくて、渋谷パルコのすぐ近くにあったWEEKENDS(ガーリィな雑貨屋さん)なんかでも扱われていました。もちろんそのクマちゃんは入手していた訳ですが、それをヒントに帽子ではなくて、(パクる訳にもいきませんから、)服を着せた形でフードにしたんですね。その頃はフード付きのぬいぐるみなんてありませんでしたから(今思えば、意匠登録しておくべきだったかもです。笑) 、それは特にみなさんに面白がられていたベアだったと思います。そのクマは「うさヘデェイクベア 」という名前でした。弊社のファンの方からは「うさヘデェ」と呼ばれていましたが、矢沢あいさんのアシスタントの方から是非マンガに是非描きたいとお電話をいただいて、そのマンガが「ご近所物語」でした。マンガの中では「うさくまちゃん」と呼ばれていて、実際その方が呼びやすかった為、もうそれからは「うさくま」と呼ぶようになりました。慎吾ちゃんのポケットにいた子はクリームの方で、ご近所には2種類のうさくまが出ていた様に記憶しています。うさくまの他にもいろいろバリエーションを用意しておりましたが、それは2000年頃に急激にぬいぐるみの需要が少なくなり、幻に消えた企画も少なくなかったです。これがそのうちのひとつの兵隊さんのクマでした。
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